お姫様抱っこに、お助けロボット、さらには長いエスカレーターまで登場。
中国では今、こうした“無痛登山”と呼ばれる疲れない山登りが大ブームとなっています。

中国・山東省の泰山。
標高約1500メートルで、7000段以上ある石段の途中で座り込む人があとを絶ちません。

そんな険しい石段を軽やかに登る登山客が。
女性が装着していたのは、2025年からレンタルが始まった登山支援ロボットです。

動きに合わせて足を持ち上げてくれ、階段を上ってみても、力をあまり使わずに楽に上ることができるといいます。

AIが人の歩き方を学び、登山をアシスト。
レンタル料は日本円で約5000円。
1日150人ほどが利用する日もあるそうです。

登山支援ロボット利用者:
私みたいに非力だけど登山したい人は助けがあったほうがいい。

中国・江西省の霊山には2025年、全長750メートルのエスカレーターが登場。
日本円で25億円以上かけて作られました。

人気映画「アバター」のモデルにもなった湖南省の景勝地では、エレベーターに乗ると88秒で高さ326メートルの絶景スポットに到着できます。

一方で、「山の景観を乱す」など批判的な声も。

一般の登山客からは「必要な人がいるなら(無痛登山は)あってしかるべき」「自分の力で登ったほうが達成感がある」などの声が聞かれました。