政府が不動産登記の際に、国籍情報を届け出て確認する方針を、来年度中に施行する予定であることについて、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏が「やってる感になってない?」と問題提起し、外国人政策の本質的な課題に切り込む議論が展開された。
■不動産所有者の国籍把握へ政府新方針
法務省は、不動産登記の際に国籍の情報を届け出て、パスポートなどで確認する方針を来年度中に施行する予定だ。
マンション購入や新築、相続時の登記において国籍情報を届け出ることになり、申請書類に国籍を記入してパスポートで確認するとのことだ。
ただし、この情報は登記簿には記載せず内部で活用するとされている。

■「“問題の本質”には切り込んでない」と小原さん
小原ブラス氏は「日本は移民が極めて少ない国。トラブルも多いとはいえ、他の移民問題を抱えている国と比べると全然少ない」と指摘する。
その上で「将来的にヨーロッパのような移民の問題になるかもしれないので、今のうちに色んなところにくさびを打っておくのはすごく大事なこと」と対策の必要性を認めている。
一方で、小原氏は「日本は他にも大きな問題を抱えていて、いわば大病を抱えている人が未来の違う病気を心配して、今のうちにいっぱい青汁飲んで策を打ってるっていう」と比喩を用いて現状を説明。
「本当の本質の一番の問題には切り込まずに、そっちにばっかり焦点が当たっている」と指摘した。

■橋下氏「実態把握なのか、これは一体何の目的なのかが、よく分からない」
青木源太キャスターは「実態をまず把握しないと対策できないから、実態把握自体はしていい」と評価したのに対し、小原氏は「把握はしたらいいんですけど、その把握した先にどうするかっていうことが何もないと」と疑問を呈した。
これに対して橋下徹氏は「実態把握するんだったら、登記簿に全部表示させなくても実態把握はできる」と指摘。
「別に登記簿に書かせなくても、サンプリング調査とかそういうことでもできるわけだから。実態把握なのか、これは一体何の目的なのかが、よく分からないところになってきている」と述べた。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年12月24日放送)

