「バリバリと大きな音を立てながら、木が伐採されました、木の倒れる音が住宅街に響いています」(沼田海征記者)
釧路湿原のすぐそば、釧路市昭和地区の住宅地で響き渡るチェーンソーの騒音。
響き渡るチェーンソー…建設工事が強行
業者と住民が対立していたメガソーラー施設の建設工事が12月22日、始まり、作業員が木を切り倒す様子が確認された。
釧路湿原周辺で複数のメガソーラーの建設を計画している大阪市の「日本エコロジー」は、釧路市昭和地区で約2000枚のソーラーパネルを設置する計画だ。
計画を巡っては、釧路市と地元住民が強く反対していて、11月に行われた説明会でも厳しいやり取りが続いた。

「一方的に協定やめろとか反対だとか、想定していないと言われてしまうと、じゃあもう話することないですってなってしまう」(日本エコロジー 松井政憲社長)
「基本的にはみんな反対だと思うんですよ、家の前にできるわけだから」「それでも着工するっていうんでしょ?」(町内会関係者)
「(工事は)行います」(松井社長)

深まる会社と地域の対立
着工を強行すると予告していた会社側。
予告通り、工事は強行された。
「我々町内会と共生すると言っていたが無視しているのでこれから抗議する」「そこまでするのかという会社ですよね」(地元の町内会関係者)

また、絶滅危惧種の調査などについて、協議を続けていた釧路市も「着工かどうかも含めて、今後の状況を確認したい」としていて、会社側と地元の対立はさらに深まりそうだ。
