名古屋駅近くで歩行者3人が死傷した事故で、71歳の運転手の初公判が23日、名古屋地裁で開かれました。

 名古屋市北区の無職・鳴海洋被告(71)は今年10月、軽自動車で名鉄バスセンターの出入口付近を時速72キロから76キロで走行し、横断歩道を渡っていた男女3人をはねて死傷させた罪に問われています。

 鳴海被告は起訴内容を認めたものの、弁護側は鳴海被告に認知症などの疑いがあるとして精神鑑定を要求し、責任能力については争う姿勢を示しました。

 一方、検察側は「被告には過去に6度の交通違反歴があり、前日から夜通しドライブをしていた」などと事故が起きた経緯を指摘しました。

 裁判には、被害者の男性も出席しました。事故で腰の骨を折るなど重傷を負っていて、「後遺症が出るか出ないか心配な部分ある」と話します。

ニュースONE
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被害者の男性:
「今回、過失運転致死傷ということだったんですけど、その罪に関しては納得いっていない部分はある」

 今回問われた罪が「危険運転致死傷」ではなく、より量刑の軽い「過失運転致死傷」になったことについて、悔しい思いを口にしました。

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 裁判所は被告人質問を踏まえて、今後、精神鑑定を行うかどうかを決めるとしています。

東海テレビ
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