大阪府警の警察官が家宅捜索中に捜査対象の男性に暴行を加えた罪などに問われている事件で、現場を映したカメラの映像が消去されていたことが分かりました。

大阪府警捜査四課の巡査部長・阪口裕介被告(33)はことし7月、警部補の時長力被告(51)らとスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみられるビルを家宅捜索中、捜査対象の男性2人に暴行を加えた罪などに問われています。

阪口被告はこれまでの裁判で起訴内容を認めています。

23日に行われた被告人質問で、府警が家宅捜索の時に現場に設置していたカメラの映像が一時、消去されていたことがわかりました。

映像は暴行事件の捜査のために復元されていて、弁護側が映像を消去した人物についてたずねると、阪口被告は「私じゃありません。(消去したのは)捜査本部に従事している人間」と答えました。

検察側は阪口被告に対し、「国民の警察への信頼を失墜させた」などとして、拘禁刑2年6カ月を求刑。

一方、弁護側は、上層部からのプレッシャーがあったなどとして執行猶予付きの判決を求めました。

判決は来月26日に言い渡される予定です。

この事件をめぐっては、他に捜査四課の警察官4人が在宅起訴されています。

関西テレビ
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