広島県府中市で不適切な予算の流用が発覚した問題をめぐり、市の内部調査チームが市長や市議会に調査の中間報告をおこないました。
この問題は、府中市が老舗の料亭旅館をリニューアルした施設、「恋しき」を巡って、当初予算になかった食器の購入費などを別の予算から流用していたことなどが明らかになったものです。
さらに、前の経済観光部長が行事の経費を補填するため、会場となったホテルに架空の請求書を作らせ、市が、およそ50万円を支払っていたことも発覚しました。
市の内部調査チームは小野申人市長を含む関係者に聞き取りなどの調査を進めていて、22日、中間報告として現時点での調査の内容を説明しました。
その中で、前の経済観光部長がかかわっていた事業で企業2社から、未払い金の請求があったことも明らかになりました。
【府中市・小野申人市長】
「自分自身の責任はかなり重いと思っておりますし、最終報告を待ってそのあたり(自身の処分)についてもしかるべき対応を取っていきたいと思っております」
内部調査チームは来年2月末までに最終報告を取りまとめることにしています。