2025年も残すところあと10日となりました。

年の瀬が近づくなか、鹿児島市の花市場では、3日後のクリスマスやお正月の縁起物として使われる切り花の取り引きが盛んに行われています。

午前7時半、鹿児島市吉野町の鹿児島花市場です。

切り花の競りが始まりました。

普段の取引量の約10万本に対して、22日競りに出された商品は約17万6000本でした。

通年で市場に出るキクなどに加えて3日後に迫ったクリスマスに需要が増えるダリアやガーベラ、バラなど約2万7600本が並びます。

そして、22日はお正月用の商品、約2万本も出されていました。

枝先にたくさんの小さく赤い実をまとった南天の実です。

「難を転ずる」という語呂合わせから正月飾りに使われています。

鏡もちの飾り付けに使われるゆずり葉は、新しい葉が出ると古い葉が落ちる様子から子孫繁栄の縁起物として添えられます。

表面に光沢があり立派な太さの竹は加工して門松に使われます。

こちらの竹をせりに出した鹿児島県阿久根市の平井一夫さんは、2025年の正月用の竹を12月15日から出荷しています。

門松用の竹を出荷・平井一夫さん(阿久根市)
「2024年から(価格が)下がり気味。2025年は暑いから色づくのが遅い。雨が降ったり水をかぶったら育ちが悪い」

市場の担当者に1年を振り返り、2025年の夏の猛暑や物価高の影響を聞いてみました。

鹿児島花市場 業務部・野中忍部長
「例年に比べて暑さの影響があって計画通りに出荷量が増えていない。物価高があって小売りの動きが鈍い」

それでもクリスマスやお正月に花を飾って楽しんでほしいと話します。

鹿児島花市場 業務部・野中忍部長
「2024年に比べれば2025年は若干、買いやすい価格帯に。こうした機会に花を少しでも飾ってもらい、彩りとして楽しんでほしい」

22日、市場に出された商品の多くは22日中に店に並んだということです。

鹿児島テレビ
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