敦賀市杉箸地区の伝統野菜で赤カブの一種「杉箸アカカンバ」を使った商品の販売会が22日、市内で開かれました。定番の漬物だけでなく新しい食べ方も提案されました。
       
杉箸アカカンバは敦賀市杉箸地区で150年以上前から栽培されている伝統野菜で、赤いサシが入っていて、ほろ苦さの中にある甘みが特長です。
   
販売会は、市が伝統野菜をPRし地産地消を進めようと開き、生産組合のメンバーら10人が収穫したばかりの杉箸アカカンバや漬物、スープなどを販売しました。
  
去年は、猛暑の影響で販売会も開けないほどの不作でしたが、今年は適度な雨に恵まれ、例年以上の生産量となりました。
 
一番人気は「ちらし寿司の素」。千切りしたアカカンバの甘酢漬けを使い、特徴である自然な鮮やかな赤が生かされています。
  
ご飯に混ぜるだけで、桜色のちらし寿司が出来上がり、クリスマスや正月におすすめだということです。
 
生産組合の山口一夫代表は「赤でも普通の赤じゃなく見た目もきれい。敦賀ではアカカンバを食べなければ、年が越せないと言われるように頑張りたい」と話します。
  
加工品は市内の農産物直売所などで販売されています。    

福井テレビ
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