全国・国公私立の小中学生を対象にした体力調査で、小学校と中学校の男女ともに体力合計点が昨年度から向上したことがわかりました。
スポーツ庁の全国体力・運動能力調査は、国公私立の小学校5年生と中学校2年生を対象に握力や上体起こし、50メートル走などの実技テスト8項目のほか、運動に対する意識や生活習慣などを質問するものです。
2025年度の調査結果では、小学校の男子の体力合計点は80点満点で53.0点(昨年度52.5点)、小学校女子は54.0点(昨年度53.9点)、中学校男子は42.1点(昨年度41.7点)、中学校女子は47.5点(昨年度47.2点)といずれも昨年度から向上しています。
一方で、中学校男子以外は、コロナ前の水準には回復していません。
一週間の総運動時間が7時間以上の割合は小中学校男女ともに減少傾向である一方、1時間未満の割合は増加傾向にあるということです。
また、朝食を毎日食べるかどうかや、睡眠時間を調べたところ、いずれも増加傾向であることが分かりました。
スポーツ庁は、「健康三原則(運動・食事・休養及び睡眠)の大切さを計画的に伝えるようにしている学校の割合が増加傾向であることから、取り組みが一定の効果があったと考えられる」としたうえで、「運動時間を確保するためには生活が整っていることが必用だが、生活習慣でポジティブな結果が出てきているので、今後運動時間が増加していくことに期待したい」としています。
一方、学習以外でテレビやスマートフォン、ゲーム機などの画面の視聴時間が3時間以上の割合は中学校の男女ともに増加した一方、小学校の男女はいずれも前の年度より減少しました。