ヴォレアス北海道は21日、京王アリーナで行われた天皇杯・皇后杯 JVA全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド男子決勝でウルフドッグス名古屋にセットカウント0-3で敗れ、準優勝となりました。チーム史上初の決勝進出。3セットすべて終盤までもつれる接戦となり、頂点には届かなかったものの、チームの強さを印象づける一戦となりました。

 決勝の相手は、全日本代表の宮浦健人選手らを擁するウルフドッグス名古屋。ヴォレアスは第1セット、中盤までに一時5点のリードを許す苦しい展開となりましたが、三好佳介選手の連続サービスエース、染野輝選手のスパイクなどで反撃。ティモタンメマー選手のサービスエースで19-19の同点に追いつきましたが、終盤、名古屋が勝負所で精度を上げ、ヴォレアスは23-25で第1セットを落としました。第2セットも一進一退の攻防が続きましたが、相手の4連続ポイントで流れを渡し、22-25で連取を許しました。

 後がなくなった第3セットは、張育陞(チャン・ユーシェン)選手が序盤から攻撃を牽引。中盤にリードを奪われながらも、17-19から3連続ポイントで一時逆転し、勝負を終盤へ持ち込みました。しかし、宮浦選手に勝負所で決められ、最後は張選手のスパイクがブロックされ、23-25で第3セットも落とし、セットカウント0-3で敗れました。

 ヴォレアスは前日20日の準決勝で東京グレートベアーズと対戦。2セットを先取され追い込まれた状況から、3セットを連取する大逆転で決勝進出を決めていました。粘り強さと修正力を示し、チーム結成以来、初めて天皇杯決勝という大舞台に駒を進めました。優勝には届かなかったものの、準々決勝で強豪サントリーサンバーズ大阪を撃破し、準決勝での大逆転、そして決勝での接戦と、トーナメントを通じて大きな経験を積み上げました。

 SVリーグは27日(土)に再開。ヴォレアス北海道は北海きたえーるにて東レアローズ静岡との年内最後の2連戦に臨みます。同会場ではレバンガ北海道の試合も予定されています。同日開催とあって、会場の熱気も高まりそうです。


試合結果
準決勝:ヴォレアス北海道 3-2 東京グレートベアーズ(24-26、23-25、26-24、25-20、15-11)
決勝:ヴォレアス北海道 0-3 ウルフドッグス名古屋(23-25、22-25、23-25)

北海道文化放送
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