北海道せたな町の漁港で、養殖ウニが大量に死んでいるのが見つかりました。

 この漁港では12月14日にも養殖トラウトサーモンが全滅する被害が出ています。

 12月21日、せたな町の久遠漁港で試験養殖のウニを水揚げしたところ、約3割が死んでいるのが見つかりました。

 殻付きで152キロが生きていて、75キロが死んでいました。

 せたな漁協大成支所によりますと、身の入りが悪いウニを集めて育て、身の入りを良くして年末の高値の時期に出荷する予定でした。

 9月に漁港内に設置したかごにウニを入れ、週1回、配合飼料などを与えてきたということです。

 12月17日に漁業者がかごの一部を確認した際には、問題はありませんでした。

 被害額は推定で最大30万円に上るということです。

 イワシの大群が押し寄せたことで、海中の酸素濃度が低下したことがウニが死滅した原因とみられています。

 この漁港では14日、養殖のトラウトサーモン約6600匹が全滅しているのが見つかっていました。

北海道文化放送
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