インバウンドの増加に伴い、外国人観光客に安心して日本を楽しんでもらうため、大阪府警は110番通報をわかりやすく紹介するポスターを制作しました。
■110番を英語で直感的に デザイナー前田さんに感謝状
12月15日、警察から感謝状が贈られたのは、大阪府警の歳末警戒や地域安全運動の
ポスターなどを手がけたこともあるデザイナーの前田慎也さん（４２）です。
前田さんがデザインしたポスターには警察官のキャラクターとともに、犯罪や事故などに巻き込まれた際には、110番に電話をかけて助けを求めることができるほか、通話料金が無料で、24時間対応していることが英語でわかりやすく書かれています。
このポスターは関西空港の到着口や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くための乗り換え場所として多くの観光客に利用される「ＪＲ西九条駅」にも設置されています。
■外国人通報は約2倍に 多言語対応で安全な観光を支援
観光庁や日本政府観光局によると、ことしは11月までに日本を訪れた外国人旅行者の数が3900万人を突破し、過去最多に。
大阪府内ではことしは上半期までに日本語を使えない外国人からの110番通報の件数は2024年の同時期と比べ、約2倍となるおよそ1000件となっています。
（去年：510件）
大阪府警通信指令室では外国人に対して英語、中国語、韓国語、ベトナム語などを
話せる警察官を配置した「通訳センター」などと連携して対応していて、「日本を安心して安全に 楽しんでもらえるように努めていきたい」と話しています。
