石破茂前首相は20日、福岡市でフジテレビ系の報道番組に生出演し、7月の参院選で躍進した参政党について「自民党は見習わないといけない点もたくさんあると思っている」と話しました。
7月の参院選では自民・公明両党は歴史的敗北を喫して与党で過半数割れとなって衆参両院で少数となる一方で、神谷宗幣氏が代表を務める参政党が躍進し、選挙区で7議席、全国比例でも7議席を獲得しました。
これを受け自民内では「石破おろし」の声が高まり、石破内閣は退陣を余儀なくされました。
石破前首相は20日、福岡市のTNCスタジオからフジテレビ系「FNN九州・沖縄 報道スペシャル2025」に生出演し、神谷代表について「本当に当意即妙で話がうまい」と評価した上で、「我々が見習わなきゃいかんのは 地道な活動」と述べ、「自民党は参政党を見習わなきゃいかん点もたくさんある」と話しました。
石破前首相は「街頭演説だけじゃなくて ひとりひとりに政策を訴え、人柄を理解してもらうという参政党の地道な活動っていうのは、我々がともすれば忘れてたあり方であった」と述べました。
一方で番組内でのインタビューで神谷代表が「(石破政権は)一番の課題である経済の問題、人口減少や外国人政策には全く手をつけなかったので長く続かなかったのも仕方ない」と述べたのに対して、石破前首相は「付加価値創出型の経済に変えるということを申し上げてきた」などと反論し、「何もしていないと批判するのは簡単だけれども、 きちんと国会の論戦を見ながらどうするかということを言っていかないと国会の議論になりません」と批判しました。