岩手県盛岡市は市内の2つの教育保育施設で、感染性胃腸炎の集団発生があったと、12月18日に発表した。
2つの施設あわせて園児など54人が嘔吐や下痢などの症状を訴えているという。

盛岡市によると、12月8日に市内の教育保育施設(園児・職員150人以上)から複数の園児に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、11月21日から12月10日までに、園児43人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。

糞便検査を実施した結果、症状のある4人からアストロウイルスやサポウイルス等が検出された。

また別の施設(園児・職員100人以上)では、12月10日に複数の園児や職員に下痢などの症状があると保健所へ連絡。調査した結果、12月8日から12月10日までに、園児9人と職員2人のあわせて11人に嘔吐や下痢などの症状があったことが確認された。

糞便検査を実施した結果、症状のある7人からノロウイルスが検出された。

2つの施設とも、重症者はおらず症状のある人は回復傾向にあるという。

保健所の調査では、排泄後の手洗いなどに一部不十分な点があったことや体調不良者の施設利用があったと推察され、給食を原因とする食中毒の可能性は低いと判断し、予防対策を指導したという。

保健所は感染対策として、調理前や食事前には石けんで十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクや使い捨て手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒するなどを呼びかけている。

(岩手めんこいテレビ)

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