岩手県大船渡市の山林火災を巡っては焼けた被災木の利活用も課題となっています。
こうしたなか、盛岡市のネコ用品メーカーが被災木を活用したおもちゃなどを発売しました。
ネコ用品を開発・販売している盛岡市のクロス・クローバー・ジャパンでは、新たにネコ用のおもちゃ「ちょいちょいBOX」と、「がりがりマット」と名付けた爪とぎの販売を始めました。
いずれの商品も2026年2月に発生した大船渡市の山林火災で樹皮が焼けたスギの製材を使っていて、花巻市の木工職人が一つずつ手作りしています。
「ちょいちょいBOX」は大きさの異なる11の穴が開いていて、木製の球やおやつを中に入れて遊べる仕掛けになっています。
被災木を巡っては県などによる試験の結果、通常の木材と遜色ない強度であることが確認されています。
クロス・クローバー・ジャパンの太野由佳子社長は、このグッズを通して被災木の活用が課題になっていることを知ってほしいと、開発することを決めました。
大船渡市在住の購入客からは「地元の木を使って発信してくれてうれしい」というメッセージが届いたということです。
クロス・クローバー・ジャパン 太野由佳子社長
「地元の木を使って製品を作るっていうのは大船渡の方もうれしいようで、それを知った私たちも作って良かったと思った」