10月に誕生した高市内閣の要、木原 稔 官房長官。

初の臨時国会を終え、18日官邸で取材に応じ熊本の今後の展望などについて私が直接取材してきました。

高市新内閣で官房長官に任命された木原稔さん。

衆議院熊本1区選出でこれまで当選6回。

総理補佐官や防衛大臣を務め、今回、2度目の入閣です。

熊本県選出の国会議員では園田 直さん以来 約半世紀ぶりの官房長官就任となりました。

内閣官房長官。

「総理の右腕」とも呼ばれる内閣の要で、高市総理は、自身が不在の時に臨時代理の筆頭に木原さんを指定するなど政権の事実上ナンバー2のポストです。

様々な事態に対する政府としての公式見解を発表する『スポークスマン』(政府報道官)としての役割を担い、平日は毎日2回、記者会見を実施、政府の政策や考え方などを国民に分かりやすく発信します。

この他にも、クマ被害対策など直近の課題に対応する複数の関係閣僚会議の議長を務めるほか、沖縄基地負担軽減担当大臣、拉致問題担当大臣など長年の日本の課題に対しても先頭に立ち取り組みます。

【木原 稔 官房長官】
「私が最後の拉致問題担当大臣になりたい、なるべきだと思う。全ての拉致被害者の1日も早い帰国を実現すべくあらゆる手段を尽くして取り組んでいく」

【後藤 祐太 キャスター】
「私がいるのはテレビ各局が国会の動きなどを中継を行う国会記者会館の屋上です。目の前が総理大臣官邸です。最上階の5階に高市総理と木原官房長官の執務室があります。きょうは補正予算案を審議する衆議院の予算委員会の最終日です。後ろの国会で審議されます。果たして補正予算案が衆議院を通過するのかきょうはきわめて大事な1日となります。木原官房長官がまもなく官邸に到着する予定です」

午前9時過ぎ、木原官房長官が官邸に到着。すぐに番記者に囲まれる木原さんですが…

【木原 官房長官】
「おー!!後藤さんビックリした」

私たちの存在に気づいてくれました。

その後、午前11時の定例記者会見。

東京の記者たちに混じり、今回、私も事前に申請を出し特別に出席しました。

【記者会見やりとり】
質問の機会は得られませんでしたが多くの記者からの幅広いテーマの質問に一つ一つ丁寧に答える姿が印象的でした。

会見を終えるとすぐに衆議院の予算委員会に出席。

政府の経済対策の裏付けとなる今年度の補正予算案についてこの日、可決され本会議へと緊急上程されました。

そして午後5時から開かれた衆議院の本会議。

子ども1人当たり2万円の給付や電気ガス料金の補助など総額18兆3000億円あまりの補正予算案は与党の自民、維新のほか野党の国民や公明が賛成したことで可決しこの日無事、衆議院を通過しました。

官房長官として初の臨時国会に臨み補正予算成立へ、大きな道筋をつけた木原さん。

高市総理などと補正予算案に賛成した与野党各党へ挨拶に回り慌ただしい一日を終えました。

そして5日後、補正予算案は参議院でも可決され正式に成立。

官房長官となって初めて58日間に及んだ臨時国会がおととい閉会しました。

閉会翌日の18日、熊本のテレビ局を官邸に招き記者会見を行った木原官房長官。

激動の約2カ月間を振り返りました。

【後藤 祐太 キャスター】
Q官房長官就任の際に高市総理からどのような言葉で伝えられ、またその時どのような感想をお持ちになられたか?
【木原 稔 官房長官】
「1回目の総裁選の時に私は高市選対本部の事務局長をしていた。その時結果は3位、決選投票にも残れず苦杯をなめた。高市総裁候補も私も大変悔しい思いをした。その時に高市総裁から声をかけられて『まだ私は諦めていないと一緒に官邸に行こう』と言われた」
「今回の3回目の総裁選で総裁になった時に手伝ってと言われた」
「官房長官をやってくれとはその時言われていない、手伝ってと。その時点では総理になれるかどうか分からない」
「総裁が総理になれるようにお手伝いそして総理になった後に速やかに政権運営できるように手伝いをしていた」

高市総理の右腕として日本の政治を動かす木原官房長官、ふるさと熊本への思いも忘れてはいません。

【木原 稔 官房長官】
「私が毎回記者会見で持っているこのバインダー、支援者から頂いたもので名前とくまモンが入っている」
「これを持って毎日」
(熊本と一緒にという感じ?)そういう感じ」

また今後の熊本については。

【木原 稔 官房長官】
「JASMが出来ました。その結果雇用の増加、関連する投資の誘発で経済効果は数値として表れている」
「熊本は非常にいい先行モデルになった。こういう事例を全国に生み出していければいいと思う。国の成長戦略に地方が連携、協同する熊本モデルと思っているがそういう役割をこれからも熊本には示してほしい。全国が『熊本を目指せ』と思ってもらえたらありがたい」

官房長官は総理の後継者候補とも言われるポスト。

最後に将来の総理就任への思いを尋ねられると…。

【木原 稔 官房長官】
「私自身は高市内閣の官房長官、政府のスポークスマンの立場、内閣の要として自らの職責を果たしていくということしか頭にない」「とにかく高市総理を全力で支えたい、それだけ」

テレビ熊本
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