ミラノ・コルティナオリンピックに向けて、いま大注目のフィギュアスケートについて。代表の座をかけた最後の大一番、全日本フィギュアが12月19日に開幕します。新潟市出身の17歳・中井亜美選手が憧れの夢舞台、オリンピックへの力強い思いを語りました。
■夢の実現まであと一歩!全日本フィギュアへ意気込み
【中井亜美 選手】
「自分が思い描いている以上の結果をいただけてすごくうれしいし、今季こんなにも飛躍できると思っていなかったので、すごくびっくりしている」
オリンピックの最終選考会である全日本フィギュアを目前に控え、10日、こう話していたのは新潟市出身の17歳・中井亜美選手。
シニアデビューを果たした今シーズンは目覚ましい活躍を続けています。
【中井亜美 選手】
「初戦のころよりは(シニアの舞台に)だいぶ慣れてきて、雰囲気などにのまれず、練習や本番を迎えることができているので、前よりはよくなってきている」
中井選手はグランプリシリーズで第1戦と第3戦で表彰台に上がると、オリンピックの代表選考に重要な意味を持つグランプリファイナルでは日本人トップの2位に。夢のオリンピック出場に向け、最後に待ち受けるのが全日本フィギュアです。
【中井亜美 選手(2020年)】
「全日本で優勝してオリンピックに行きたい」
幼いころから思い描いていた夢の実現まではあと一歩のところまで来ています。
【中井亜美 選手】
「オリンピックはずっと夢舞台でもあったし、本当にまだ手の届く場所ではないと思っていた。いま、こうやってグランプリファイナルを終えて自分の立ち位置がすごく目でわかるような状態になっていて、目の前にあるし、叶えたい場所でもある。緊張感もあるし、絶対につかみ取りたいという気持ちがある」
終始、力強い表情でインタビューに答える中井は全日本フィギュアに向けて、この“強い気持ち”こそが重要になると話します。
【中井亜美 選手】
「やはりメンタルが一番必要かなと思っていて、正直、一瞬でもビビったらトリプルアクセルは本番では降りられないと思っているので、まずは思いっきり跳びにいくというのを一番大事にしている」
■トリプルアクセル&磨きをかけた演技で五輪へ!
代表に選ばれる上でカギとなるのは、中井の代名詞である3回転半のトリプルアクセルを成功させること。これまでも大舞台で着氷させ、得点につなげてきましたが…
【中井亜美 選手】
「トリプルアクセルが飛べても、ほかのジャンプでミスがあった時は点数も伸びないし、もったいない形で終わってしまうことがあるので、トリプルアクセルかつ、完成度も必要と思っている」
自身の演技にさらなる磨きをかけ、夢への飛躍を誓います。
【中井亜美 選手】
「一番の目標は五輪代表選手になることだが、まずはしっかりと自分の演技に集中したいと思っている。トリプルアクセルの着氷だったり、自分が思い描いているような演技をできるように頑張りたい」
19日午前には、ショートプログラムへの最終調整を行った中井選手。トリプルアクセルをはじめとするジャンプを成功させるなど好調を維持しているようです。
【中井亜美 選手】
「すごく今、目の前まで来ているので、絶対に逃してはいけないチャンスだと思っている」
オリンピック出場をかけた全日本フィギュア。中井選手のショートプログラムは19日、いよいよ始まります。