瀬戸内海で深刻な問題となっているカキの大量死。カキでまちおこしをする備前市日生町では、観光客が減少するなどの風評被害も出ていて、岡山県の伊原木隆太知事が現地を視察することになりました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「われわれの地域ではあまり被害はない。(しかし)カキが売れない、「カキオコ」や観光にダメージが出ている。風評被害をどうにかしてほしいと依頼を受けた」
伊原木知事が12月19日の会見で明らかにしました。
カキがふんだんに乗ったお好み焼き、カキオコ。備前市日生町のご当地グルメです。シーズンを迎えましたがカキの大量死が報道される中、カキがないというイメージが広がり、店によっては客が半減しているということです。
2025年春に仕込んだ「1年もの」のカキで2割から7割、「2年もの」では7割から8割が死んでいるとされる岡山の産地。ただ産地によっては被害が少ない所もあり、客を迎える準備を整えています。
伊原木知事はこうした産地の一つ、日生町を21日に訪問し、カキオコなどを試食するとしています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「(インターネットなどで)調べてもらえればカキを食べられる所があると伝えたい」
一方、国は被害を受けた生産者に実質、無利子で融資を行うなどの支援策を発表しましたが、融資の実行までには時間がかかります。生産者の資金繰りが悪化しないよう、伊原木知事は必要な予算措置を検討する考えも示しました。