この土日は雨になる所が多い。気象庁のコンピューター予想では、土曜日の朝に、北海道から日本海と、山陰沖の日本海、東シナ海、そして東海地方に雨が予想される。
これらの雨雲が、日曜日には1つに大きくまとまって、列島を西から東へと移動する予想だ。
土曜日の朝の段階では、北海道付近を寒冷前線が南下中の予想で、九州の西の東シナ海にも低気圧が発生する予想。また、山陰沖の日本海にも前線が発生する可能性がある。北海道や日本海、東シナ海に予想される雨はこれらの低気圧や前線によるものだ。
一方、東海地方の雨雲は低気圧や前線が原因ではない。19日に日本にあった高気圧が東の海上に離れ、高気圧の周りを時計回りに吹く風が紀伊半島の沖合で収束する。
風の収束が雨雲発生の原因となる。
東海地方と関東地方は、低気圧や前線の雨とは別に、風の収束でも雨が降るため、土日は複数回、雨が降るとみられる。
このため、洗濯物は外干しを避けて、部屋干しにするか、乾燥機を利用してほしい。
今回は日本付近を通過するいくつかの低気圧が暖かい空気を南から引き込むため、西日本や北日本では土曜日を中心にかなり暖かくなる。土曜日の最高気温は、福岡が10月下旬並みの21℃、札幌が11月上旬並みの12℃の予想で、北海道でも雪ではなく、雨の所が多い。
土日は寒暖差も大きくなるので体調管理にも注意してほしい。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)