自民、日本維新の会両党は19日、2026年度の税制改正大綱を決定します。
所得税がかかり始める「年収の壁」を、160万円から178万円に引き上げる他、手取りを増やす恩恵を中所得層にも広げます。
FNNが入手した大綱案では、「『経済あっての財政』の方針に基づき、力強い経済成長の実現に向けて『税制を通じて何を達成するべきか』という問いに答えていかなればならない」として、「責任ある積極財政」の方針が明記されています。
2026年度の税制改正では「年収の壁」を178万円に引き上げる他、最大の基礎控除を受けられる対象を年収665万円の人にまで広げます。
会社員と専業主婦、中学生の子供の3人世帯の試算では、年収500万円だと1万8000円、600万円では3万7000円、中所得層中心に手取りが増える結果になりました。
街の人は「使えるお金が増えることに対しては率直にうれしい」「(Q.年収1000万円だと減税が8000円という試算も)(8000円って)あっという間になくなっちゃうので、どこで減税されているのかってちょっと見えないところがあるかなと思います」「3万数千円で実感できることがあるのかなとは単純に思います」と話しました。
手取りの増加が消費を上向かせ、景気の底上げにつながるのかが大きな焦点です。