岩手県大船渡市は、12月18日午前、「津波注意報が発表された」という誤った情報の緊急速報メールを市内全域に一斉送信しました。
市民には動揺が広がり、浜では仕事を切り上げて避難する人もいました。
18日午前11時26分、大船渡市は「津波注意報が発表されたので海岸付近の方は高台に避難してください」というアラーム付きの緊急速報メールを市内全域に一斉に送信しました。
その後、情報が誤りであることが判明し、12分後にSNSや防災無線で訂正と謝罪をしました。
しかしこの間に市民から10数件の問い合わせがあったということです。
漁業者
「人騒がせなと思って。揺れてはいなかったが、こんなときだから、どこかで地震があったのかなと思った。迷惑もいいところだ。一回仕事の手を止めて逃げる支度をしようとした」
市の防災管理室によりますと「職員がシステムの動作を確認していたところ発生したもので、作業の手順の確認が不十分であったことが原因」と説明しています。
今後は複数人での確認体制を徹底するといった対策を講じ、再発防止に全力で取り組むということです。
北海道・三陸沖後発地震が16日午前0時に終了したばかりで防災意識が高まっているときだけに、市の危機管理体制が問われそうです。