12月13日、14日、公立高校のみが参加するサッカー大会が東北大学で開催されました。大会の大きな目的は「サッカーを通じて将来の自分を考えること」です。

週末に行われた東北大学主催によるサッカー大会。2019年から始まったこのイベントは、東北大学への進学実績がある東北各県の高校生を招いて行われたもので、参加しているのは全て公立高校。運営は全て東北大サッカー部が務めています。

東北大学サッカー部 松下幸大さん
「東北地区の進学校だったり、東北大を目指している子たち、その中でもサッカーしてて、サッカーに対して真摯に頑張ってる子供たちというのをサポートしたいというか、活躍の場を与えたいとか、そういう意味があると思ってますし」

今年は東北のサッカー復興を目的に設立された「東北人魂」の一員である、元ベガルタ仙台の遠藤康さんと、山形県出身で、J2山形に所属する土居聖真選手が初参加。トークショーが行われました。

元ベガルタ仙台 遠藤康さん
「たった3年間、この時間をすごく無駄にしてほしくない。勉強もやるし、サッカーもしっかりやるし、私生活もしっかりやらないと取り残されていっちゃう」

モンテディオ山形 土居聖真選手
「サッカーに没頭した結果、サッカー選手にはなれなかったかもしれないけど、努力が色んな形で実が結ぶ時が絶対あると思うんで」

高校卒業後にプロ入りした二人ですが、伝えたのは「人生はサッカーだけではない」という思い。

二人の言葉通り、このイベントで行われているのが…。

「外国人留学生と歌を歌う授業があったりとか、外国人留学生とサッカーしたり、ヨガしたりもあったりするから」

東北大生による進路相談会です。

高校生に大学生活をイメージしてもらおうと、サッカー大会の合間に行われています。

東北大学サッカー部 松下幸大主将
「高校生たちにきっかけ作りを提供するっていうのもそうですし、僕ら自身も高校生が何を考えて、どういう進路選択をして、っていうのを得られる貴重な機会ではあると思うので」

参加した高校生
「大学生とかとあんまり関わる機会がないんで、勉強のことだったり、サッカーのことだったり、いろんなことを聞けたのはよかったです」

サッカーを通じて将来の自分を考えるこのイベント。今後も続けられる予定です。

モンテディオ山形 土居聖真選手
「もちろん、ここからプロサッカー選手が出てくれることも嬉しいですし、どこかで繋がれることもあると思うんで、今後もがんばってほしいし、僕もがんばりたい」

元ベガルタ仙台 遠藤康さん
「みんなで、サッカーで1つの目標に向かって頑張りたいっていう、そういう声が聞けたのはすごく嬉しくて。やっぱプロになることだけがサッカーの全てじゃないし、俺も少し勉強になりました」

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。