広島市安佐北区に新たに建てられた「広島市北部地区学校給食センター」。
「可部地区学校給食センター」が老朽化したことを受け、建て替えられたものです。
民間事業者が調理したものをランチボックスで提供するデリバリーや各学校の調理場で給食を作る自校給食は廃止。
来年からはこの給食センターに一本化し、1日1万2000食ほどの給食を調理し、広島市の北部地区にある36の学校へ提供します。
センターの2階にあるこちらのスペースには…
【広島市教育委員会健康教育課・藤谷誠之課長】
「こちらの窓から下をのぞくと調理風景が見える。(学校教育だけでなく)地域の皆さんにも来ていただいて子供たちがどんな給食を食べているのか見てもらいたい」
テーマは「食育」。
給食に関する情報が張り出された掲示板や、料理教室も開催できるキッチンスタジオなどが設けられています。
【辰已麗キャスター】
「これでも…おお~重いですよ(混ぜて)重労働ですね」
誰でも自由に利用できる交流広場となっています。
【広島市教育委員会健康教育課・藤谷誠之課長】
「食に関して興味を持ってもらって自分の体を強くしてもらえるような食育につなげていきたい」
「広島市北部地区学校給食センター」の運用開始は来年1月です。
《スタジオ》
現在の広島市にある給食の提供方法はこちらの3つです。
1.学校給食センターで調理した給食を各学校に配る「給食センター方式」。
2.各学校の調理場で調理する「自校調理方式」。
3.デリバリー給食と家から弁当を持ってくるか選択する「選択制のデリバリー方式」というものがあります。
広島市の現状です。
市内にある調理場の(ほとんどが自校調理)6割あまりは築40年以上経過し、老朽化が進んでいるほか、衛生管理の面でも学校給食衛生管理基準で定められた望ましい水準を満たしている調理場が少ないという現状があるということでした。
今回の建て替えで、広島市のデリバリー方式での給食提供は終了しました。
今後も一部を除き自校給食を廃止し、給食センター方式に移行していく方針です。