民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県信濃町の建築工事会社「SATO」が12月15日に事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。
同社は2010年に設立され、建築工事を主体に解体工事や屋根工事なども手がけ、2013年3月期には年間売上高は約1億6200万円を計上していました。
しかし、顧客からの直接受注が多かったため変動が大きく、工事原価や販売費および一般管理費などの管理が十分とは言えず収益性が乏しかったことから、2019年3月期には財務面は債務超過に陥っていました。
一般の個人住宅向けのリフォームなどにも注力しましたが2025年3月期の年間売上高は約5000万円にとどまり、赤字決算が続くなど、業況の顕著な改善には至りませんでした。
資金繰りもひっ迫し先行きの見通しも立たなくなったことから、事業の継続を断念したということです。
負債は調査中ですが、約1億円にのぼる見通しです。