高市首相は17日午後、臨時国会閉会にあたって記者会見を開き、「内閣総理大臣に就任してからこれまで、国民の皆様が直面している物価高への対応を最優先に果敢に働いてきた。まずは補正予算の成立という形で、国民の皆様とのお約束を果たすことができた。また強い経済・強い外交安全保障の実現についても、この補正予算により政権として一定の方向性を出すことができた」と成果を強調した。
さらに「補正予算の編成に当たっては、日本維新の会との広範な連立政権合意を基礎としつつも、各党からの政策提案についても柔軟に取り入れ、国民民主党、公明党からもご賛同を賜った。短時間で精力的に議論いただいた与野党の皆さまに感謝申し上げる」と述べた。
そして「日本に今必要なことは、行き過ぎた緊縮財政により国力を衰退させることではなく、積極財政により国力を強くすることだ」「責任ある積極財政は先を見据えた戦略的財政出動であり、決して規模ありきでいたずらに歳出を拡張していくことを意味するものではない」との考えを示し、「強い経済を構築することで国民の皆様の今の暮らしや未来への不安を希望に変える」と高市政権の経済政策を強調した。
一方で、衆院議員の定数削減法案については、「日本維新の会との重要な約束である議員定数削減法案については大変残念ながら審議すらされなかった。引き続き、通常国会において野党の皆様のご理解を求め、成立を期したい」と語った。