「世界の都市総合力ランキング」で、東京がニューヨークを上回り、初めて2位となりました。
森ビルの調査研究機関の発表によりますと、1位はロンドン、2位は東京、3位はニューヨークで、東京は、2008年の調査開始以来、初めて2位に浮上しました。
「文化・交流」の分野で観光地やナイトライフの充実度のほか、外国人訪問者数がトップクラスの評価となったほか、「居住」分野でも飲食店や小売店舗の多さが高く評価されました。
一方で、ニューヨークは、物価高や住宅賃料の高騰で3位に順位を下げました。
このほか、大阪・関西万博が開催された大阪は、2024年の35位から18位へと大幅に順位を上げています。
宮司愛海キャスター:
17日、発表された世界の都市総合力ランキング。
1位ロンドン、2位東京、3位ニューヨーク、4位パリ、5位シンガポールということで、東京はこれまで9年間ずっと3位だったんですけれども、初めてニューヨークを抜いて2位になったということなんですね。
詳しく見ていきますと、経済では12位なんですが賃金水準や人材確保の分野で評価を下げたと。他に居住が1位になったと。そして、文化・交流などの分野では2位、そして環境の分野では評価を下げて7位だったということで、全体の順位は総合的に押し上がって2位になったということですね。
青井実キャスター:
パックン、東京がニューヨークよりも上ということで。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
これ、日本の財団が発表しているものだからちょっと偏っていると思われがちかもしれませんけど、世界の他の機関が発表するものでも東京は大体トップ10とか上位にランクインするんですよ。素晴らしい都市なのは間違いない。ニューヨークは物価もあって政治問題もあって下がった可能性もあるんですけど僕は、日本にインバウンドが急増してるじゃないですか。東京の魅力に気付いて発信してくれた人が急増しているから、そのイメージというか評価が上がった可能性もあるかなと思います。
青井実キャスター:
どういうところがポイントなんですかね?
宮司愛海キャスター:
今、見てきたとおり6つの分野があるんですが、その中にさらに具体的な評価項目があるんですね。東京は飲食店の多さですとか、あとは公共交通機関の利用のしやすさ、食事の魅力、あとはナイトライフの充実度、文化イベント開催件数の項目で1位をとっています。
青井実キャスター:
公共交通機関とか、時間どおりに来るとかあったりすると思うんですけど、あとはナイトライフとか海外の人は重視するんですかね。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
ニューヨークとかイメージが湧くと思うんですけど、実は日本のナイトライフものすごくいいんですよ。ニューヨークより距離が短くて飲み歩きができるし。横町とか繁華街とか集中してて個人経営のお店も多いから、パーソナライズな出会いもあるんですよ。カウンター席もあって地元の人とか少人数で入っても友達ができる。そういう日本のナイトライフが評価されて当たり前です!
宮司愛海キャスター:
あとは交通アクセスですがこの分野は世界6位だったということで、具体的に公共交通機関の利用のしやすさですとか、国内線・国際線旅行者数では3位だったりとか、あとは自転車での移動のしやすさなどが5位となりました。一方で評価を下げた項目は、例えば気温の快適性21位、世界トップ大学23位、あとは賃金水準の高さのランキングで29位で低かったと。あとは優秀な人材確保の容易性でも40位と低かったということで、中でも賃金水準気になっている方も多いと思うんですが、詳しく見てみますと去年から順位を2つ落として29位になっています。具体的にどれくらい各国の人がお金をもらっているのか見てみると1位、2位、3位サンフランシスコ、チューリッヒジュネーブと7000ドルもらっているそうです。大体、日本円にして月々約108万円ですけれども。それに比べて東京だと約39万円で、世界規模で見てみるとまだまだ低い水準であることが分かるわけですね。
青井実キャスター:
そう見ると、パックン課題はありそうですね。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
ポテンシャルはすごいですよ。東京は街として世界一のGDP比を誇るんですよ。お金はあるんです。ビジネスもあるんですけどやっぱりもう少し環境を整えて立ち上げやすい、商売しやすい街にしたいしあと、人材確保が急務です。
ニューヨークとかロンドン誰が盛り上げているかというと、外から来る人ですよ。国内から集まってる人もそうですし、世界から一番優秀な人が行きたがる、そういう街。そういう街に東京も仕上げていきたいなと思います。
青井実キャスター:
こういった課題に取り組んで来年、順位をどうしていくのかもまた見えてきましたね。