17日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定のH3ロケット8号機の機体が、16日夜、組立棟から発射地点に移動しました。
組立棟からの移動作業は16日午後9時に始まり、全長約57mの機体が約30分かけてゆっくりと発射地点に移動しました。
H3ロケット8号機には政府の準天頂衛星「みちびき5号機」が搭載されています。「みちびき」はカーナビやスマートフォンのより精度の高い位置情報の提供に活用される「日本版GPS」と呼ばれる衛星で、災害時の情報発信にも役立てられます。
政府は2026年2月にも「みちびき」を打ち上げ7機体制とすることで、アメリカのGPSなど他国のシステムに依存せず測位が可能になることを目指しています。
H3ロケット8号機は17日午前11時10分に打ち上げられ、打ち上げから約29分後に、みちびき5号機を分離し軌道に投入する予定です。