カーナビやスマートフォンのより精度の高い位置情報の提供に活用される「みちびき5号機」を載せたH3ロケット8号機が17日午前11時10分に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

轟木康陽記者
「午後1時の種子島宇宙センターです。きょうは晴れていて、波も穏やかです。打ち上げの時間が刻一刻と迫っています」

17日の種子島宇宙センターは雲が多い天気になる見込みですが、打ち上げに支障はないということです。

H3ロケット8号機は当初、12月7日の打ち上げ予定でしたが、最終点検で機体の姿勢を制御する機器のデータに異常値が確認されたことから、機器の交換のため17日に打ち上げを延期していました。

H3ロケット8号機に搭載される政府の「みちびき5号機」は日本版GPSと呼ばれ、カーナビやスマートフォンへの位置情報の提供や災害時の情報発信にも役立てられます。

政府は2026年2月にもみちびきを打ち上げ、アメリカのGPSなど他国のシステムに依存せず、みちびきのみで測位が可能になる7機体制の実現を目指しています。

15日の会見では関係者が成功に向けた意気込みを語りました。

JAXA・有田誠プロジェクトマネージャ
「しっかり実績を積み上げて、この国の大事なインフラ衛星であるみちびき5号機を宇宙に届けたい」

内閣府 宇宙開発戦略推進事務局・三上建治さん
「7機体制、みちびきだけで測位できるようになる大事な一歩。衛星を軌道に投入し、打ち上げを成功させたい」

H3ロケット8号機は16日夜、組み立て棟から射点に移動する予定で、作業が順調に進めば17日午前11時10分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

鹿児島テレビ
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