サッカーJ2ブラウブリッツ秋田の本拠地となるスタジアム整備について、秋田県の鈴木健太知事は16日、「決まったことはない」と強調し、「これから3者の協議で骨格から決めることになる」と述べました。

スタジアム整備を巡っては、秋田市が「新設」に舵を切る方針で、5000人規模、7000~8000人規模、1万人規模の3つの試算を示しています。また沼谷市長は、市が単独で事業主体にならないこと、維持管理費を負担しないことを前提条件に挙げています。

16日に開かれた12月県議会の予算特別委員会総括審査では、委員から秋田市の動きについて疑問の声が上がりました。

自民党・住谷達委員:
「このまま市議会で一方的な答弁だけでスタジアム整備の方向性が既成事実化するのは、極力避けるべきだと思う」

鈴木知事:
「市議会での議論が報道されて、そちらが先行しているが、何もそれで既成事実化したり、決定に至ったりするものではない。市長も再三おっしゃっているように、これから3者の協議で骨格から決めていくことになる」

みらい・三浦茂人委員:
「非常に違和感を感じた。まさに協議していくというときに、秋田市は外堀を埋めるかのように決め打ちしてきているように感じる」

鈴木知事:
「沼谷市長は様々な発言を今回の議会でされている。規模は5000人、また負担は県・クラブとの3分の1ずつ、単独で主体となるのは極めて難しいなどと様々な発言があるが、これはあくまで、これから議論・協議に入る前の市長流の交渉術なのかなと思っている」

鈴木知事は「年末年始のできるだけ早い時期に市・クラブと3者で協議したい」としたものの、「主導権は市にある」として連絡を待つ考えを示しました。

秋田テレビ
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