秋田県湯沢市が運営する障害者支援施設で、職員が利用者を強い口調で叱責し頬をたたく虐待行為があったことが分かりました。担当の責任者は事態を把握したにもかかわらず、施設長に報告していませんでした。
2025年9月、湯沢市皆瀬の障害者支援施設「皆瀬更生園」で、他の人の食べ物を食べてしまった利用者に、職員が「またやったのか」と強い口調で叱責し頬をたたきました。
担当の責任者はすぐに事態を把握したものの、虐待が報じられることを恐れて園長に伝えませんでした。
11月27日に湯沢市障害者虐待防止センターに通報があり、市が聞き取り調査を進めたところ、頬をたたいた行為による身体的虐待と、日常の言葉遣いや威圧的な態度による心理的虐待が確認されました。
職員は市の聞き取りに対し「とっさに手が出てしまった。反省している」と話し、12月5日から自宅待機となっています。
虐待を受けた利用者にけがはなく、園は家族に謝罪したということです。
市は「再発防止を徹底し、利用者が安心安全に生活できるよう最善を尽くす」としています。
