愛媛県西条市でJR四国が地下水で陸上養殖しているサーモンが、ブランド名「サイモン」として12月19日に初めて出荷されます。市内の小学校では16日、出荷を前に給食で登場。児童たちが試食し「日本一」など好評を得ました。

このサーモンはJR四国が鉄道事業以外の収益を確保しようと、西条市で地下水「うちぬき」を使って今年4月から陸上養殖していて、「サイモン」の名前は、市民らの投票で11月に決まりました。「サーモン」と「西条」をかけています。

陸上養殖の施設では約750匹が2キロ程の出荷サイズに成長。さっぱりとした脂とほのかな甘みが特長で、地元の子どもたちにサイモンの味を確かめてもらおうと、市内の神拝小学校で「サイモン」を使った給食が提供されました。

児童たちは食べる前に「サイモン」が普段飲んでいる「うちぬき」で育てら、エサにに粉ミルクを使っていることなどを学んだあと、給食を食べました。

メニューは、サイモンの切り身と野菜に甘辛い味噌だれをかけて焼いた「サイモンのちゃんちゃん焼き」。児童からは「濃厚で臭みがなくておいしい」「濃厚でごはんと合うとてもおいしい。日本一」など声が聞かれ、「サイモン」の味を絶賛しました。

JR四国事業開発本部の森田雅祐担当部長は「おいしいと言ってくれている姿を見て、非常にサーモン養殖をやってよかった」と話し、西条の特産品として認めてもら得るよう事業に取り組む姿勢を示しました。

西条産の陸上養殖サーモン「サイモン」は、12月19日から第1弾として750匹を出荷。西条市と松山市の飲食店で提供されるということです。

JR四国は養殖する「サイモン」の数を増やし、2030年までに年間1億円の売り上げを目指すとしています。

テレビ愛媛
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