愛媛県松山市では松山市民会館の老朽化が進み「施設の今後」が検討されているなか、市内の高校生が１６日、愛媛の音楽文化を守るためにも「代替施設は絶対に必要」と訴えました。
北条高校・横本愛美さん：
「松山市民会館の代替施設は今のところ建設予定がありません。このままでは、愛媛県の音楽文化が衰退してしまうと考え、私は危機感を持ちました」
松山市内の北条市民会館で開かれたのは、北条高校の生徒による「総合研究」の発表会。様々なテーマの結果が示されたなか、吹奏楽部に所属する横本愛美さんは、築６０年と老朽化が進む「松山市民会館の必要性」をテーマに研究結果を発表しました。
松山市民会館の「代替施設」を巡って松山市は当初、ＪＲ松山駅の周辺に２０００席規模の劇場型ホールを整備する構想だったものの、その後にアリーナを中心に整備する方針に転換。検討会を立ち上げ、市民会館と同じ規模のホールを要望する文化団体の関係者や有識者と、閉館時期や代替施設を議論しています。
北条高校・横本愛美さん：
「松山市民会館の代替施設がないと、これまで積み重ねてきた愛媛県の吹奏楽文化が失われてしまいます。そして子どもたちも育ちません。そうすると松山市の賑わいが失われていきます。そのため松山市民会館の代替施設は絶対に必要です」
横本愛美さんは「愛媛の高校の吹奏楽部は、四国大会でもたびたびトップに輝くなどレベルが高い」として、音楽文化の維持のため演奏を披露する場が必要と訴えました。
今回の研究結果はレポートにまとめ、松山市の担当者に提出したということです。市の検討会は今年度中に閉館時期を決定し、「代替施設」の規模や機能などをまとめたモデルプランを来年度中に定める方針です。
#愛媛県 #松山市 #市民会館 #代替施設 #高校 #高校生 #研究 #文化 #音楽 #松山駅 #再開発 #アリーナ
