あいの風とやま鉄道の今年4月から半年間の利用状況は前の年と比べ3.4%増加しました。

これは、16日の利用促進協議会で報告されたもので、今年4月から10月までの利用者数は全体で926万5000人で1日あたりの利用者数は4万3295人と前の年に比べて3.4%増加し、コロナ禍前の水準に回復しました。

増えた要因は大阪・関西万博の開催やインバウンドの増加によって利用客が増えたとしています。

今後も利用客数の増加につなげるため、来年3月のダイヤ改正で富山から高岡駅間の30分間隔で列車を運転するパターンダイヤを推し進める他、富山から福井までの直通列車を1日1往復運行し、北陸エリア全体の移動の利便性向上につなげたいとしています。

また、あいの風とやま鉄道と並行して走る富山地方鉄道の滑川駅と新魚津駅間の存続について、伍嶋社長は現時点で答える立場にないとした上で「議論を見守っていく」と述べました。

*あいの風とやま鉄道 伍嶋ニ美男社長
「大事なのは利用されている方々の意向、沿線の自治体の総合的な意見をとりまとめて、大きな方向性を出すのが望ましいのでは」
今後もインバウンド客の増加が見込まれることから、今年度の運賃収入見込みを31億8500万円としていて、最終損益でも200万円程度の黒字を見込んでいます。
(富山テレビ放送)
