アメリカの自動車大手・フォード・モーターは15日、EV事業の見直しに伴い、195億ドル=約3兆円の損失と追加費用を計上すると発表しました。

フォードはEV(=電気自動車)市場が予想より鈍化し、コスト高や需要の低迷が続いているとしてEV事業に関する投資を大幅に見直し、195億ドル=約3兆円の損失と追加費用を計上すると発表しました。

アメリカのウォールストリート・ジャーナルによりますと、アメリカ企業が計上する損失としては最大規模だということです。

フォードは今後、ガソリン車やハイブリッド車の生産を強化する方針です。

その一環として、主力の車種Fー150ピックアップトラック「ライトニング(EV版)」の生産を中止するほか、ケンタッキー州にあるEV用バッテリー工場を事業転換する予定だということです。

ジム・ファーリーCEOは声明で、「より強く、より回復力があり、より収益性の高いフォードをつくるための顧客主導の変化だ」としています。

トランプ政権はEV車購入の際の税制優遇を廃止していて、今後、販売のさらなる鈍化が予想されています。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。