17日に被爆体験者訴訟の控訴審が開かれるのを前に原告弁護団が会見し、改めて裁判の争点となる内部被ばくの影響などを説明しました。

この裁判は、長崎の被爆地域の外で原爆に遭った被爆体験者が、長崎県と長崎市に対して被爆者と認めるよう求めているものです。

控訴審は2025年10月に結審する見込みでしたが裁判長が変わり、被爆の影響などを確認したいとの申し出で、期日が延びています。

17日の裁判では、原告・被告双方が専門的な知見も含め、プレゼンテーションを行います。

原告弁護団 中鋪 美香 弁護士
「(原告の高齢化を意識して)急いで負け判決をもらってもあまり意味がない。遅いこと、時間が経っていることを責めるべきは(今回、期日を伸ばした)裁判所ではなく、被告(県・長崎市)だと思う」

17日の裁判で原告側は、改めて原爆炸裂によって被爆体験者がいた地域にも放射性降下物が降り、現在の被爆地域の外でも放射能の影響を受ける事情にあったと訴える予定です。

控訴審は、17日午後2時から福岡高裁で開かれます。

テレビ長崎
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