調査会社のインテージは12日、2025年の「クリスマスに関する調査結果」を発表した。
クリスマスに「ケーキを食べる」と回答した人は、全体の40.6%で前の年(40.0%)からほぼ横ばいだった。
クリスマスのイベント予定について「予定はない」との回答が54.1%と、調査開始以来最も高い水準となったが、ケーキの底堅い需要が見られた。
ケーキ購入予算としては「3000~3999円」が最も多く29.7%だった。次いで「2000~2999円」(20.1%)、「4000~4999円」(17.0%)と続き、前年と比べて大きな変化はなかったという。
5000円以上の高価格帯も12.2%と、前年(12.4%)からほぼ横ばいだった。
今年のクリスマスイブは水曜日だが、インテージは、「『平日なので派手なことはできないがせめてケーキを』といった生活者も少なくないのかもしれない」としている。
イブは平日だが、クリスマス料理やケーキを食べる日は「12月24日(水)」(57.9%)が最も多く、次いで「12月25日(木)」(21.3%)だった。
週末の20日(土)・21日(日)にも一定の需要(11.5%)は見られるものの、消費は平日である24・25日に集中しているという。
カレンダー要因による「前倒し消費」はそれほど多くなく、インテージは、週末の旅行など高額の消費が起きにくい構造になっていることを示していると分析している。
またこの傾向は、クリスマスの過ごし方が「自宅中心・低コスト」へシフトしている背景とも一致しており、「2025年におけるクリスマスの食関連消費は、一定の需要を維持しつつも、全体的には『短期間集中』『中価格帯中心』という特徴がうかがえるとしている。