調査会社のインテージは12日、2025年の「クリスマスに関する調査結果」を発表。クリスマスの「予定がない」との回答が54%と過去最高水準だった事がわかった。
調査は全国の15歳から79歳の5000人を対象に行われた。
2025年のクリスマスの予算は平均で1万6418円だった。
前年比100.5%とほぼ横ばいだったが、おととし2023年の2万2588円に比べると低下した状態が続いていて、昨今の物価高を考慮すると、実質的な支出は抑制傾向にある。
インテージは、実質賃金の伸び悩みなどからくる生活防衛意識の定着と、クリスマスイブが水曜日と平日であることなどが背景にあると分析している。
平均予算をもとに市場規模を試算したところ7274億円となり、前の年の94.2%と減少が予想されるという。
また、クリスマスのイベント予定については、「予定はない」と回答した人は54.1%で、前の年から3ポイント増加した。予定がない人の割合は、調査開始以来最も高い水準だという。
また、「予定あり」の人の中でもその行動は縮小傾向にあり、「プレゼントを購入(自分用含む)」は前年27.4%から26.0%に、「自宅でパーティー」も25.6%から24.2%に減少したとしている。
予定がない理由では、「興味がない」(31.1%)に続き、「お金をかけたくない・節約したい」(16.2%)「一緒に過ごす相手がいない」(14.7%)や「仕事・学業などがある」(13.9%)が上位となった。
インテージは、コロナ禍後の外出回復が一巡し、義務的なイベントより日常の安定を重視する傾向が強まっている可能性があると分析している。