「スローショッピング」という言葉をご存知でしょうか。
高齢者や認知症の人などに自分のペースで買い物を楽しんでもらう取り組みで、全国に広がっています。
大手コンビニチェーンが12月10日、島根県では初めての体験会を開きました。
10日、安来市のコンビ二エンスストア。
買い物に訪れたのは、市内の高齢者福祉施設の利用者です。
買い物客:
このバナナが好きで大好物。
買い物客:
(普段は)何を買ってきてと注文はするけど、自分では買わない。
参加したのは70代から100歳まで6人、施設の職員に付き添ってもらいながら買い物を楽しみました。
認知機能に問題はないということですが、自分で買い物に出掛けるのは久しぶりという人も。
この「スローショッピング」の体験会。
大手コンビニチェーン・ファミリーマートが島根県では初めて開きました。
「スローショッピング」は、高齢者や認知機能が低下した人などがスーパーやコンビニで自分のペースで買い物を楽しめるようにする取り組みで、全国に広がっています。
体験会では気兼ねなく買い物をしてもらうため、様々な工夫が用意されていました。
安部大地記者:
米菓に洋菓子と、このように小さな案内表示が店内に用意されていて、どこに商品があるかわかりやすい工夫がされています。
ほかにも、誰かに急かされることなく会計できるよう専用レジを設置するなど、利用者にやさしい買い物環境を整えました。
買い物客:
最近入院したもので、去年に初めて(コンビニに)出てきた。
Q.お店が準備してくれることは?
買い物客:
良いことだと思う。
ファミリーマートは、社会貢献活動の一環として2024年、倉吉市の店舗で初めてスローショッピングの体験会を開催、これまで岡山や大分など西日本の6県の店舗で取り組みを進めています。
ファミリーマート島根営業所・佐々木隆所長:
高齢化が進んでいく中で取組をやっているお店があることで、お客さんの安心、地域に根ざした取組をしていることを認知してもらえれば、生活しやすくなるのではと思うので活用いただきたい。
誰もが気兼ねなく買い物を楽しめる環境を。
ファミリーマートでは今後、島根県内の他の店舗でも体験会の開催を検討しているということです。