山陰では赤貝と呼ばれる中海産のサルボウガイから規制値を超える貝毒が検出され、島根県は漁業協同組合に対し出荷しないよう自主規制を要請しました。
島根県の発表によると、中海で養殖されているサルボウガイについて本格的な出荷シーズンを前に検査を行ったところ、国の規制値を超える下痢性の貝毒が検出されました。
下痢性貝毒は、二枚貝がエサとして取り込んだ有毒プランクトンにより発生する毒で、名前のとおり、食べると下痢をおこすのが特徴です。
島根県は、サルボウガイを養殖している中海漁協に対して10日、出荷しないよう自主規制の要請を行いました。
中海漁協では、2025年冬シーズンの出荷前だったため、10日時点で市場への流通はないということです。
島根県内での貝毒の検出は1998年以来の27年ぶりで、中海での検出はこれが初めてです。
島根県では、今後3週間の検査で全て規制値以下になれば出荷自主規制の要請を解除するとしていることから、2025年冬シーズンの出荷は早くても年明け以降になる見込みです。