秋田県内のコメの生産量の目安を話し合う協議会が10日開かれ、2026年に県内で生産するコメは、2025年よりも9000トン多い42万8000トンと決めました。

秋田県農業再生協議会は、需要に応じたコメの生産に取り組めるよう主食用米の生産の目安を定めています。しかし、2025年はその計算方法が変えられました。政府備蓄米の放出が要因です。

生産の目安はこれまで、全国の生産量と県産米のシェアから出した数値と、需要動向と在庫量から出した数値の中間値を基に決められてきました。

しかし、政府備蓄米の放出によって買い戻しや買い入れが行われる可能性もあり、需給動向や在庫量が予想しにくいとして、2025年度は計算しないことにしました。

その結果、全国生産量の見通し711万トンに県産米シェア率をかけて算出し、2026年度の目安は2025年度よりも9000トン多い42万8000トンに決まりました。

県農林水産部・藤村幸司朗部長:
「県産米として当然売っていかないといけない作付け面積であり、数量だと思う。今回の売り出し分を買い戻す動きに期待をしている。そこが出てこないと大幅な下落になると心配している」

ただ、協議会は「国のコメの在庫量がさらに増えコメ余りになる可能性がある」として、確実に需要が見極められる卸売業者との事前契約を結ぶようにするとともに、コメが余った場合は、輸出用米や飼料用米などへの転換を進めていくことにしています。

秋田テレビ
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