後を絶たない特殊詐欺の被害を防ごうと、島根県の雲南警察署が注意を促す広報用動画を制作しました。
地元高校のレスリング部とタッグを組んで、詐欺被害に「フォール勝ち」を狙います。
雲南市の雲南警察署でお披露目されたのは「ニセ警察」による詐欺への注意を呼び掛ける広報用の動画。
俳優顔負けの演技をしているのは地元・雲南市にある大東高校レスリング部の部員たちです。
制作されたのは約7分間の動画。
5人の部員がレスリング選手と4パターンのニセ警察官に扮しています。
カタコトの日本語を話す怪しい警察官には「首投げ」!
そして、SNSを通じて連絡を取ってくるニセ警察官には「巻き投げ」!
日ごろ鍛えた技を繰り出し、ニセものを撃退、本物の警察官の見分け方を説明しています。
大東高校レスリング部は、雲南市が2030年の島根かみあり国スポでレスリング会場になることから、選手育成の場として2025年に新設されたばかり。
その応援も兼ねて、警察がこの動画を共同で制作しました。
大東高校レスリング部・伊内湊音さん:
投げ技の角度や向きを意識して撮った。
最近は色々な方法を使って警察を名乗っている犯罪が増えてきているので、この動画の中にあるようにニセ警察官には気を付けててほしい。
制作された動画は、雲南警察署のロビーに置かれたデジタルサイネージで上映されるということです。
警察はポスターやチラシでもレスリング部とタッグ、特殊詐欺に「フォール勝ち」、封じ込めを狙います。