ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領がウクライナでの選挙実施に言及したことを受け、「選挙に臨む準備はできている」と述べました。

ただ、戦時下での選挙には安全確保が不可欠だとして、アメリカの支援を求めました。

ゼレンスキー大統領は9日、イタリアからポーランドへの移動中の機内で記者団の質問に応じ、「『権力にしがみついている』との指摘は不適切だ」と強調しました。

そのうえで、戦時下のウクライナで選挙を実施するには「安全の確保」と「法的基盤の整備」の2つの課題があると説明し、アメリカとヨーロッパ各国に対し、選挙期間中の安全確保への協力を求めました。

さらに、「支援が得られれば60日から90日以内に選挙を実施する準備が整う」と述べ、戒厳令下でも選挙を可能にする法改正案を与党議員に検討させる考えを示しました。

また、現在策定中の和平計画については、20項目の枠組みに加え、「安全の保証」や復興を扱う3つの文書で構成されていると明らかにしました。

今週中にも「有志連合」の会合を開いて協議し、来週にはアメリカ側と改めて協議を進める方針です。

一方、ロシアが併合した南部クリミア半島については、「現在のウクライナには取り戻すだけの力はない」と述べ、現時点での奪還は困難との認識を示しました。

フジテレビ
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国際取材部
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