中国の王毅外相は、北京でドイツのワーデフール外相と会談し、「日本はドイツと違い、侵略の歴史を徹底的に反省していない」と批判しました。
中国外務省によりますと、王毅外相は8日、ドイツのワーデフール外相に対し高市首相の「台湾有事」をめぐる発言を批判したうえで、「日本はドイツと違い、侵略の歴史を徹底的に反省していない」と主張しました。
その上で、「中国の正当な立場を理解・支持し、いかなる台湾独立の言動にも断固反対することを望む」と述べて中国への支持を求めました。
これに対し、ワーデフール外相は「ドイツは一つの中国政策を堅持している」などと従来の立場を伝えるにとどめました。
王毅外相は12月3日に中国を訪れたフランスの外相との会談でも台湾問題を取り上げ日本を批判していて、各国への働きかけを強めています。