アメリカのトランプ大統領は8日、関税で得た収入の一部を還元し、120億ドルを農家の支援に充てると明らかにしました。
トランプ大統領:
何千億ドルもの関税収入の一部を農家の支援に充てることを発表できることを嬉しく思う。我々は、長年アメリカを利用してきた国々から、多くの利益を得ているのだ。
トランプ大統領はホワイトハウスで農家らを集めた会合を開き、関税で得た収入をもとに120億ドル、日本円で1兆8700億円あまりの経済支援を行うと表明しました。
支援は主に中国との貿易摩擦により数カ月にわたって輸出が滞った大豆農家など、トランプ氏の関税政策の影響を受けた農家などに対して行われ、2026年の栽培シーズンに向けた肥料や種などの購入に充てられるとしています。
一方、トランプ氏は、最高裁で関税政策の合憲性が争われている訴訟について触れ、「正しい判断が下されることを願っている。他の手段もあるが、それほど強力でも迅速でもない」と語り、自らの政策の正当性を改めて訴えました。