新潟県加茂市の住宅街で12月8日、体長50cmほどのクマが出没しました。クマは一時、民家の軒下にとどまりましたが、その後、捕獲されました。このクマの出没による被害はありませんでした。

【記者リポート】
「加茂市下高柳の住宅街。こちらの一角でクマが目撃されたと言うことです」

8日朝、体長50cmほどのクマが目撃されたのは、加茂市下高柳にある民家の敷地内です。

【クマが出た家の住人】
「家にいたら、みんなが並んでうちのほうを指さしていて、サルがいたかなと思って戸を開けたら、みんなが『ドア開けないで。来るな、来るな』と言っていって」

警察によりますと午前10時前、加茂市から「子グマ1頭を目撃した。民家の床下に潜り込み、今もいるみたいだ」と通報がありました。

【クマが出た家の住人】
「恐ろしい。遠くでばかり聞いていたけど、身近にあるなんて」

こちらは午前9時半頃に撮影されたクマの映像。地面に顔をつけ、木の下で何かを食べているようにも見えます。

【第一発見者の女性】
「初めて見たのでびっくりはしたが、サイズがそんなに大きくなかった。最初に気づいた時は(木に)上っていて、それで目に入った。その後、すぐ下に降りてきて、木の下に落ちている実を食べていたのか」

近くに住む人たちによれば、民家に植えてあるザクロを食べていたというクマ。

【記者リポート】
「クマはこちらの木を上ったり、下に落ちた実を食べたりしたあと、軒下に隠れたということです」

クマは一時、民家の軒下にとどまっていたということです。

警察や加茂市、猟友会が協議して檻の設置など捕獲作業に取り組んだ結果、午前11時すぎ設置されたワナでクマは捕獲されました。

このクマの出没による被害はありませんでした。

【近くに住む人】
「こんなところに出るのかと思った。まさか、こんなに近くにとは思っていなかった。寒くなっても車庫の中でシャボン玉をしたりして遊んでいるが、それもできないかなと思った」

雪が降り始める時期になっても出没が続くクマ。

加茂市では12月に入ってからも4件のクマの目撃情報が寄せられていて、市は引き続き注意・警戒を呼びかけています。

NST新潟総合テレビ
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