熊本市動植物園の人気者、メスのホッキョクグマの『マルル』が8日、北海道へ向けて旅立ちました。休園日ながら、100人を超えるファンが動植物園を訪れ、別れを惜しみました。
【出発の様子】
「マルル、いってらっしゃい」
8日午後4時ごろ、熊本市動植物園から出てきた1台のトラック。飼育員たちが手を振る先には、メスのホッキョクグマ『マルル』が乗っています。
13年前、2012年12月8日に北海道の札幌市円山(まるやま)動物園で生まれた『マルル』。
熊本市動植物園にやって来て以来、園の人気者として多くの来園者に愛されてきました。
今回、絶滅危惧種であるホッキョクグマの国内での飼育や繁殖を進める計画の一環で、北海道の釧路市動物園へ引っ越すことになりました。
引っ越しの日である12月8日は『マルル』の13歳の誕生日。
休園日にもかかわらず、100人を超える『マルル』のファンが動植物園に集まり、マルルを載せたトラックが見えなくなるまで見送りました。
【マルルのファン】
「ここに来たときからずっと見ている。無邪気な感じで物を投げるのが面白かった」
【子どもたち】
「ちょっと寂しいけど北海道でも頑張ってほしい」
「マルル、またね!」
熊本市動植物園によりますと、『マルル』を載せたトラックは4日間ほどかけて釧路市動物園を目指すということです。