急な石畳の坂道が続く中山道の宿場町・馬籠宿。世界的評価を受け、国内外から観光客が訪れる人気スポットで、伝統の街並みと名物「おやき」が旅人を迎えます。

■世界中から人が集まる「馬籠宿」

2025年9月に開通した神坂スマートインターチェンジから車で約5分。石畳の坂道沿いに茶屋や土産物店が並ぶ「馬籠宿」は、まるでタイムスリップしたような情緒あふれる町並みが魅力です。

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平成30年には、世界的旅行雑誌「ロンリープラネット」のトップ25に選ばれ、今では世界中から観光客が訪れています。

中津川市観光局の担当者:
「急な坂になっているのも大きな特徴。山の尾根に作られていてこれだけ急な坂道がある宿場町は全国的にもめずらしい」

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馬籠宿は江戸時代、中山道43番目の宿場町として整備され、長野県と岐阜県を結ぶ山あいの旅人の休息地として栄えていました。宿場としての役目を終えた後も町並みは残り、昭和期に石畳が整備され、観光地として人気が定着しました。

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担当者:
「坂の宿場町のため、火事対策が不可欠でした。下で火事が起こると風であおられて火がどんどん上に上がってくるんです」

今も町のあちこちには桶が置かれています。

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担当者:
「今は消火栓で下に消火器が入っていますが、昔はあらかじめ水をくんでおいて、火事のときには桶で火消しをしたといいます」

現在も、4カ所に消火設備が設置され、伝統的な町並みを守っています。

■宿場町の名物・おやき

宿場町で長く愛されてきた名物が「おやき」です。

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小麦粉や上新粉を練った生地で野菜やあんこを包んだ蒸しパンのような郷土食で、地元で採れた野沢菜を使った「野沢菜」(250円)、白あんにローストしたクルミを混ぜた「くるみ(白あん)」(250円)など、種類も豊富です。この日は、炒めたナスに信州みそを絡めた甘辛い「なす」(250円)をいただきました。

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担当者:
「素朴でおいしい。生地と合っていてほっとする味です」

素朴な味わいが旅人の心を癒やします。

東海テレビ
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