2026年1月1日に合併する「八十二長野銀行」です。ちょうど1カ月後の1月5日から新銀行としての営業が始まります。それぞれの銀行で口座を持っている人も多いと思いますが、実は、合併により必要な手続きがあり、内容も異なってきます。注意点をまとめました。
信州の山並みをイメージしたコーポレートカラーの緑色が目を引くデザイン。2026年1月1日に合併する「八十二長野銀行」の通帳デザインです。1カ月後の1月5日から新銀行の営業が始まります。
2025年10月から八十二銀行と長野銀行がそれぞれの顧客に向けて送付した「合併に伴うお知らせ」。届いたという人も多いのではないでしょうか。
長野銀行の顧客:
「(お知らせ)来ましたね、何通か。わからないところとか、いろいろきょうも聞きに来たり」
「通帳の番号とか変わるじゃない。それのお知らせで来ているから。できるだけ早く、そう思いながら12月入っちゃった。やらなきゃいけないことだから」
「(やらないといけないのは)新しい口座の確認と年を明けてからの通帳の受け渡し。会社もあるので、本当にすぐにでも行いたい」
お知らせに書かれているのは、合併によって必要な手続きです。その内容は八十二銀行と長野銀行で大きく異なります。
担当者に注意点を聞きました。
八十二銀行の担当者:
「八十二銀行のお客さまは店番・口座番号の変更がございませんので、キャッシュカード・通帳ともに合併日以降も引き続きご利用いただけます」
八十二銀行の口座は支店・口座番号などがそのまま引き継がれます。通帳とキャッシュカードも切り替える必要はなく2026年1月移行もそのまま利用できます。
八十二銀行の担当者:
「現在の通帳がいっぱいになりましたら、その時点で新しい銀行の通帳へ繰り越しをさせていただきます」
一方、手続きが必要となってくるのが長野銀行です。
八十二銀行の担当者:
「大変お客さまにはお手数をおかけしますが、銀行の窓口で新銀行への切り替え手続きが必要になります」
長野銀行の口座は、1月5日から店番と口座番号などが変わります。
これまでの通帳は使えなくなり、1月5日以降に新しい銀行の窓口で切り替えの手続きをする必要があります。事前の切り替えや、オンラインの手続きはできません。
新しい口座の店番や口座番号は、送付された「お知らせ」に同封されています。
キャッシュカードは、1月以降も利用できますが、「八十二長野銀行」のキャッシュカードが新たに送付されるということです。
八十二銀行の担当者:
「1月以降順次、新しい銀行のキャッシュカードをお送りさせていただきますので、新しい銀行のキャッシュカードをお使いいただければ」
また、長野銀行の個人向けインターネットバンキングは、12月30日午後9時でサービスを終了します。
合併後もサービスを利用したい場合は、「八十二インターネットバンキング」の契約が必要です。
一方で、両行ともに必要となるのが振り込み主への連絡です。
現在の「八十二銀行」と「長野銀行」の口座への振り込みは、2026年4月3日まで対応しますが、4月4日以降は「八十二長野銀行」の口座への振り込みとなります。
振り込み主に、新しい銀行名や店番、口座番号を知らせる必要があります。
手続きのほかにも注意したいのが、年末年始です。
八十二銀行の担当者:
「ATMなど全てのオンラインサービスが年末年始休止となる。現金の準備や電子マネーへのチャージも休止期間前に早目に準備をお願いしたい」
八十二銀行では1月1日から、長野銀行では12月31日から1月5日までシステム変更に伴う作業で口座に関する全ての手続きができなくなります。
各種ATMや、デビットカードの使用、電子マネーへのチャージなども一切できなくなるため、あらかじめ準備しておくことが必要です。
新たなスタートへ向け担当者も気を引き締めています。
八十二銀行の担当者:
「合併まであと一カ月切りましたので、今銀行としてできること、確認や点検、漏れがないかをしっかりと確認して、指して取り組んでいきたい」】