お茶の輸出が増える中、宮崎県産のお茶の販路拡大につなげようと、フランスのバイヤーが招かれ、県内の茶園を視察しました。

県内の茶園を訪れたのは、フランス・ボルドーの高級茶専門店のバイヤーなど2人です。バイヤーは、県産企業の輸出支援を行うジェトロ宮崎が招き、12月2日と3日の2日間、県内7つの茶園で視察や商談を行いました。

このうち、五ヶ瀬町で釜炒り茶を生産する緑碧茶園では、釜炒り茶の歴史や製法、それに有機栽培などについて説明を受け、釜炒り茶などを試飲。
バイヤーの1人は、クリスマス商戦での販売用に八朔の香りをうつしたお茶を購入していました。

(高級茶専門店のバイヤー グレゴリー・ルウさん)
「香りはいい意味で強い。味わいは調和がとれている。お茶に対する熱意とか、思いとか、今までの歴史とか、そういうのに触れられたのがすごくいい経験だった」

(緑碧茶園 興梠洋一社長)
「日本の釜炒り茶というもの、この場所、産地の物語を知っていただいて、創作茶を含めた、そういうものが海外の人たちが安定して飲んでいただけたら、大変うれしいです」

県によりますと、県産のお茶の輸出は、2021年度には201トンでしたが、昨年度には290トンに増加していて、今後は和紅茶や玄米茶なども注目が高まると言われています。

(ジェトロ宮崎 相原君俊所長)
「世界には宮崎のおいしいお茶を求めている方がたくさんいらっしゃいますので、そういった方たちに確実に届けられるように、我々も生産者の輸出を引き続き支援していきたい」

ジェトロ宮崎によりますと、バイヤーたちは、全ての茶園で商品を購入し、県産のお茶を高く評価していたということです。

テレビ宮崎
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