北海道日本ハムファイターズの伊藤大海投手が12月3日、契約更改交渉に臨み、1億2000万増の3億4000万円でサインしました。

 金額を提示された際に、「税金が大変」と思ったという伊藤投手は、球団からの「1年間おつかれさまでした。来年優勝しましょう」と激励に対し、「あとは選手がやるだけなので」と応じたことを明かしました。

 伊藤投手は今シーズンを振り返り、「自分のスタイルを1年間貫けたのは良かったと思いますが、最終的に優勝できていないので、優勝したいという思いだけが強いです」と語りました。自身初の沢村賞については、「選手としてすごく光栄なことですし、自分の目指していた賞でもありましたので、本当に嬉しく思っていますが、これに優勝がついてくると嬉しさも倍増するので、もう一回、優勝して、自分としてはタイトルもしっかり獲りたいという部分が強い」と述べ、タイトル以上に優勝への強い意欲を示しました。

 さらに、チームの現状を見つめ、「一人一人の意識がさらに高いところにあれば、間違いなく勝てるチームではあるので、そこを引っ張っていけるようなシーズンにしたい」と抱負を語りました。

 好成績の要因として、伊藤投手は「年々いろんな事を試してやってきて、キャンプの過ごし方もそうですし、球数を抑えてみたりとか。12球団のキャンプ中のブルペンの球数は先発の中では断トツに少なかったと思うので、そのピッチャーが一番、イニング数を投げたというのは、これからの野球界にすごく大きいものだと思う。“投げ込み=投げられる”ではないという、効率の良い方法をどんどん共有していけたら」と自身の調整方法に言及しました。

 11月はしっかり休養を取り、来季開幕に向けていい準備でスタートできると語る伊藤投手は、「まだまだイニングも投げたいですし、三振も取りたいですし、圧倒的な数字で1年間走れるように、本当に一から見直して、今年何が良かったのか、何が駄目だったのかを考え直していいオフシーズンにしたい」と来季を見据えました。

北海道文化放送
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